間伐材利用に関する取り組み

間伐材とは

森林の成長過程で密集化する立木を間引く間伐の過程で発生する木材ことです。
ラ・ルースの間伐材には、支障木(山に入る道を作るために伐った木)も含まれます。

ラ・ルースは、木に関わる仕事をしている企業として間伐が必要であるという事実を知り、
間伐材の有効利用をずっと念頭におき商品開発を続けてきました。

適正な間伐を行うことで土壌が豊かになり国土の保全など豊かな森を作ります。
そのプロセスの中で出る 間伐材を利用することで森の成長に還元することができます。

大切な森林を育む為に、一企業としてできること。
それを考えたときにまずできるのは地元の間伐材を積極的に使うということでした。
現在、箱根・小田原の間伐材を有効利用する取り組みとして様々なものづくりに挑戦しています。

森林の機能

渇水や洪水を緩和しながら、良質な水を育む
土砂災害の防止
二酸化炭素の吸収・貯蔵
があります。

『間伐』をすることで、森林の機能を維持することができます。
しかし間伐には、多大の費用がかかります。


そこで、建築材としては使用することのできない
間伐材を率先して使用することにより、間伐に必要な費用を賄うことができると考えています。

ヒノキ手洗器

小田原の地域の仲間たち

小田原の地域には、『適材適所』という言葉のとおり、
間伐材の製品・空間づくりにはラ・ルースだけではなく、協力してくれた、仲間たちがいます。

小田原森林組合
小田原・箱根の森づくりを行う人たち

小田原地区木材業協同組合
小田原・箱根の森の木を使いやすい材にして加工する人たち

一般社団法人箱根物産連合会
特殊技術、地域ならではの技術を用いて製品を生み出す職人衆

間伐材商品ー『鉛筆』

間伐材の筆記用具は、使っていただく方に環境保護に関心を
持ってほしいという願いをこめて製作した商品です。
また、ヒノキの間伐材でつくられた筆記用具は、
温かみのある手ざわり感と、とても軽いのでつかい心地も抜群です。

◆関連リンク
間伐材えんぴつ:http://la-luz.co.jp/kanen/
間伐材のボールペン:http://la-luz.co.jp/029/
小田原市立町田小学校 卒業記念品の作成:http://la-luz.co.jp/machidae/

間伐スギ材鉛筆【2800本限定】

間伐材商品ー『 ひきよせ


地域の林業、製材業、木工業、小売業が繋がるサイクルになることで、
森林や水源の保全に役立てるのではないか。

失われつつある小田原の木工技術の継承、職人さんの素晴らしい伝統技術を
次世代の方々に受け継いで頂くためにはどうすれば良いのか、という想いです。

ひきよせプロジェクトは、そこから始まりました。

2014年 東京ビジネスデザインアワード

GOOD DESIGN 賞の運営に参加しました。
そこで優れたデザイナーさんとの協力により、古くから小田原で生産されていたサラダボールが
時代に合わせた最新のデザインとなり、ブラッシュアップされたブランドと なりました。

特に「無垢材から切り出した場合に比べ、木材の量が1/3で済む『木地挽き』技法は、
材料を無駄にしないが、コストがかさむ。
そのプロセスを明らかにし、商品のデイレクションをトータルに行うことで、デザインが際立て、価値が高まった。
ひとつひとつのアイテムをデザインするだけではなく、技術をビジュルアルにデザインし、
伝える手段を洗練したところに、このプロジェクトの成功がある。」として高く評価されました。


2015 年 海外での展開

フランスで行われたメゾン・エ・オブジェへの出展。
クリスチャン・ディオール本店様やカルバン・クライン本店様でも展開しました。

その美しい木目と職人技が集結した素晴らしいアイテムとして
フランス、イギリス、イタリア、アメリカなど多くの方に関心をお寄せ頂きました。

2016年 小田原の特産品
ふるさと納税では小田原の特産品として掲載されました。
小田原の木工技術の継承を、他地域の人にも広めるよいお話をいただきました。
一点一点手作業での仕事となるため、お時間をいただくこともありますが、
お手元に届いたお客様には、暮らしの中でぜひ使っていただきたい商品です。

◆関連リンク
ひきよせオフィシャルサイト:http://hikiyose.jp/
『ひきよせ』が「2014 年度 グッドデザイン賞」を受賞。:http://la-luz.co.jp/hyj/
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HIKIYOSE ひきよせ

間伐材商品ー『 かまぼこつみき

海では海産物に恵まれ、かまぼこの産地として有名な小田原です。
また、森が広がる山もあり、隣町の箱根と並び木工製品の一大産地としての伝統もあります。
この森と海をつないでできたのが、「かまぼこつみき」です。

相模湾で穫れた地魚のみを使用した自魚かまぼこ。
そして、このかまぼこに使用されている地元産スギの間伐材。
その時に作ったかまぼこ板のサンプルを夏祭りに出したとこ ろ、
子どもたちが積み木として遊び始め製品化することになりました。

「森・川・海を守る意識を育めるよう、赤ちゃんのころから木と触れあってほしい。」
そんな思いと小田原だから出来る木工の技術から生まれた商品です。

◆関連リンク
かまぼこつみき(商品説明ページ):http://la-luz.co.jp/portfolio/108980/
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かまぼこつみき Kamaboko Tsumiki

間伐材商品ー『 割り箸


時計やフレームなど様々な商品の製作段階で必ず出てしまう端材。
もちろん間伐材を製材した際の材も含め、この端材をリサイクルして割り箸を作ることになりました。
割り箸を作る機械は、元禄・ 利休どちらのタイプのお箸も作る事ができます。
ヒノキ・杉は商品化し販売しています。
黒檀やその他の広葉樹は My 箸などで大切に使ってもらえるアイテムとしての商品化を検討 しています。

◆関連リンク
割り箸の製造機を設置しました。:http://la-luz.co.jp/waribashi/
小田原・箱根エリアの間伐材で作った利久箸カタログ:https://i.la-luz.co.jp/pdf/rikyubashi.pdf

利久箸